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大阪府八尾市で多種多様な印刷を行う株式会社トーホーです。
最近、環境への配慮がますます求められるようになり、企業も環境に優しい製品への切り替えを進めています。その一例として、化成品(PETやPP)でできたクリアケースパッケージからFSC®︎認証紙を使用した紙製のパッケージへの移行が挙げられます。本記事では、プラスチックから紙製への移行がもたらすメリットや具体的な事例を紹介し、企業がこの変革をどのように実現できるかについて考えてみます。
プラスチックから紙製への移行の背景
環境問題が深刻化する中で、プラスチック製品の使用削減が求められています。プラスチックは便利ですが、廃棄後の処理が難しく、海洋汚染や生態系への影響が問題となっています。一方、紙製品は自然に分解されやすく、再生可能な資源から作られるため、持続可能な素材として注目されています。
FSC®︎認証紙の重要性
FSC®認証紙とは、管理された土地で育てられた木材を計画的に伐採して、木を主原料とするさまざまな製品の製造から販売まで一貫して管理されています。
すべての工程で管理体制を整えることで、違法伐採の木材が混入することがなく、木材を伐採しすぎることもありません。
そして、FSC®認証を受けた紙が 「FSC®認証紙」と呼ばれ、FSC®認証紙の製品の売り上げの一部が森林活動に寄付されるので、持続可能な環境保全に貢献できる仕組みになっています。
プラスチックから紙製への移行のメリット
プラスチックから紙製への移行には次の3つのメリットがあります。
環境負荷の軽減
紙製パッケージは、自然環境への影響を大幅に減らします。プラスチックと比べて、紙は生分解性が高く、廃棄後の処理が簡単です。これにより、廃棄物の削減やリサイクルの促進が期待されます。
消費者の支持
環境意識が高まる中、消費者は環境に配慮した製品を選ぶ傾向が強まっています。紙製パッケージへの移行は、企業の社会的責任を果たすだけでなく、消費者の支持を得ることにもつながります。
ブランドイメージの向上
環境に優しい取り組みを行う企業は、ブランドイメージの向上が期待できます。紙製パッケージの使用は、企業の持続可能性へのコミットメントを示すものであり、信頼性の向上に寄与します。
具体的な事例:紙製人工芝
持続可能な紙製品の一例として、紙製人工芝があります。環境に優しい製品として注目されています。紙製人工芝は、以下のような特徴を持っています。
環境に優しい素材
紙製人工芝は、吸湿・放湿性に優れた高機能な素材でありながら、、パイル部分に生分解性を有した原料を使用しており、CO₂の吸収が期待でき、温室効果ガス削減について貢献しています。これにより、製品の環境負荷を最小限に抑えつつ、高品質な人工芝を提供します。
多様な用途
紙製人工芝は、庭園や公園、スポーツ施設など、さまざまな場所で利用可能です。また、従来のプラスチック製人工芝と比較して、設置や撤去が容易で、環境への影響を軽減できます。
消費者の評価
紙製人工芝は、環境に配慮した選択肢として、消費者から高い評価を受けています。持続可能な素材を使用した製品は、エコロジー意識の高い消費者に支持される傾向があります。
環境配慮による企業価値の向上
プラスチックから紙製パッケージへの移行は、企業価値の向上にも大きく寄与します。以下に、その具体的なメリットを紹介します。
SDGsへの貢献
持続可能な開発目標(SDGs)は、企業活動の指針として重要な役割を果たしています。紙製パッケージへの移行は、特に「12. つくる責任 つかう責任」や「14. 海の豊かさを守ろう」などの目標達成に貢献します。
投資家の関心を引く
持続可能なビジネスモデルは、投資家にとっても魅力的です。環境に配慮した取り組みを行う企業は、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の対象となりやすく、資金調達の面でも有利になります。
社内の士気向上
環境に配慮した取り組みは、従業員の士気向上にも寄与します。企業が持続可能な未来を目指す姿勢を示すことで、従業員の誇りやモチベーションが高まります。
まとめ
プラスチックから紙製への移行は、企業が持続可能な未来を実現するための重要なステップです。環境負荷の軽減や消費者の支持、ブランドイメージの向上など、多くのメリットがあります。具体的な事例として紙製人工芝を紹介し、企業がどのようにしてこの変革を実現できるかについて解説しました。トーホーでは、紙製の化粧箱、台紙、ラベル等のパッケージから、事例としてあげた「紙製人工芝」の手配が可能です。持続可能な社会の実現に向けて、紙製パッケージへの移行を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。